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書籍紹介

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アメリカ文学・アメリカ文化

悪魔とハープ
エドガー・アラン・ポーと十九世紀アメリカ
著者 池末 陽子・辻 和彦 著
「生きている間、ポーは一介の文筆業者としてただ働き続けた。その意味において、彼は当時ヨーロッパとアメリカにいた他の多くの中産階級以下の人々となんら変わるところのない、資本主義下におけるただの“都市型労働者”であった」(序章より) 新大陸において急速に「膨張」していたアメリカ合衆国の植民地主義、産業主義下の科学技術の進展、「移民」の子孫であるポーのエスニシティ、工業立国主義の下で変わり行く「風景」と環境の問題、など複眼的な観点から、十九世紀アメリカ社会におけるエドガー・アラン・ポーの人生と彼の作品が持つ意味について、ポーの生前中と現代の評価の「ギャップ」を念頭に置きつつ掘り下げて分析した意欲作。
判型・頁数 A5判・256頁
定価 本体2,800円+税
ISBN 978-4-7553-0236-7
出版年月 2002年2月

目次


序章 エドガー・アラン・ポーとその時代

第一部: 短編作家の長い話

1.ポー文学における「暗黒」の力

2.毛皮を被った救世主

3.未確認浮遊物体-エドガー・アラン・ポーの気球物語群研究
第二部: 昼の夢 夜の夢

4.蒐集された風景-エドガー・アラン・ポーの自然描写を辿る

5.王国の辺境より-「ホップ・フロッグ」における周辺世界の闇 
第三部: 鐘の音が聞こえる

6.道化と嘲謔の双生児-「ブラックウッド風記事の書き方」におけるポーのポリティクス

7.「鐘楼の悪魔」における音風景-ポー、悪魔、そしてハープ 
最終章 幻想の音楽-ポーとポスト植民地主義

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